静岡県の郊外にある工場まで、浜松駅から2両編成のローカル線に乗って30分弱。自動改札が主流になった今でも、車掌さんが1人1人の切符を切ってくれる駅から更にタクシー乗り15分あまり…自然豊かでのどかな浜北に「ノビルンジャー」が作られる工場はあります。
この辺りは空気も水もキレイなので、食品を作るのに最適な環境。有名な食品工場も数多くある場所です。地元の方によると、自然豊かで住みやすいところが浜北の良さだそうですよ。
工場に到着。とても清潔感があり、明るい印象でした。入ってすぐガラス張りのエントランスには、安心・安全の証であるこんなものがありました…
「GMP適合認定証」や「有機認定証」がズラリ。というのも、この工場は食品を作る工場の中でも法律で定められた最高ランクの安全性基準である「GMP基準」に合格している数少ない認定工場なんです。
まずは機械でノビルンジャーの材料の“粉”を混ぜ合わせます。次に粉に圧力をかけて、ギュッと固め、丸く成型していきます。すると、あっという間にノビルンジャーの丸い形になって出てきます!
同じ工程をする機械が奥の部屋にもあります。これは製造室で作られている成分が他の機械に入り込まないように、完全に部屋を区切っているのです。食品を扱っているため、アレルギー成分のあるものを使用することが常にあります。万が一でも他の食品に入り込むことが無いように、密閉された小さな製造室がたくさんあります。
ちなみに作業中はこのように完全防備です。うっかりミスが決して起きないように、何重もの厳しいチェックシステムが張り巡らせれた中で作っています。このような徹底があるからこそ安心して食べていただけるんですね。そして作り終わると、毎回機械を全て取り外して、隅々まで大量の水で洗浄します。ノビルンジャーを作っている工場は、有機JAS認定工場。なので、洗うときは体に害がある薬品を使用しません。まずは、洗う力の強いアルカリ性の水で汚れを落とし、そのあと殺菌効果のある酸性の水で仕上げています。より安全にお届けするために洗浄する水にもこだわっています。
工場の作業は“決められた機械を操作しているだけ”と思う方も多いかもしれませんが、実は機械の調整にも長年の経験が必要なのです。なぜなら、その調整次第で出来上がった商品の質が変わってしまいます。より良い品質になるよう、常に細心の注意を払いながら作業をしています。1人前になるまではなんと、10年かかると言われているそうですよ。
続いて分析室を見学させていただきました。実はこちらの部屋、普段は立ち入り禁止の部屋なんです。理科の実験室にあるようなものがたくさん…分析室では、様々な成分の分析やチェックが行われています。
研究員の方は白い白衣を着ている…というイメージでしたが、白い作業着を着て作業を行っています。その理由は、白衣は裾が長いため、ぶつかってしまう恐れを防ぐためのようです。研究員の皆様は、お客様に安心してお召し上がってもらえるように今日もコツコツ分析を続けています。